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2021年度総論

教団では昨年の新内局発足にあたり「内局発足に当たっての所願」を語られている。この中では『教祖様の「神人物語」をお手本に、それぞれの「神人物語」を編む。そして、「天地書附」150年を教祖様150年につなげるために、1.神様と対話をする、2.「お広前」のお働きに目を向ける、3.「神人あいよかけよの生活運動」をとおして神様との縦軸を確かめる』ことに取り組んでいきますと書かれている(金光教報2020年9月号P15参照)。私たちフォーゲルにおいても、神様との縦軸を確かめる中でそれぞれが「神人の道」を現し(神人物語を編む)、ゆくゆくは社会や世界という横軸に向かう働きを現していくことを神様に願われているのではないだろうか。

2020年度、フォーゲル連盟においてはコロナウイルスによる社会情勢の大きな変化の中で、模索しながらではあるものの新しい活動が生み出された年であった。変わらぬ願いの中で、しかし時代に即して変わり続ける「金光教フォーゲル」でありたいとの願いから、「今月今日で願い、『今』のフォーゲル活動を展開しよう」という基本方針があげられたが、まさにそのように取り組まれた年であり、「『今』の願い、『今』の活動」が展開された年であった。
一方で、集まって活動する機会が減り、子どもたちの神心が磨かれる瞬間に立ち会い難くなった年でもあった。そのため、基本方針である「みがけ神心」については、取り組めはしたもののどのように子どもたちの神心が磨かれたのか、そしてそれをリーダー一人ひとりがどこまで感じ取ることができたのかについては疑問が残る年であった。「神心」とは、子どもたち一人ひとりの中にある神様からいただいた心である。そのような「神心」が育ち、磨かれていくはたらきが生まれる活動を私たちフォーゲルは目指しており、その活動の中心となるのが「集会」である。そして「集会」を通して神心が磨かれることで、その奥にある神様のお恵み・おはたらきに気づくことができれば、子どもたちは安心の中で生きる喜びを感じ、さらにはそれが信心に繋がっていくと考えている。
2021年度は従来通りの活動が行えるようコロナ禍の収束を願いつつも、昨年末に始まったコロナ第三波の影響を踏まえると今しばらくは先の見通せない状況が続くと考えられる。そのような社会情勢の中で子どもたちの神心を磨くために、私たちは今、フォーゲル活動をどのように進めるべきであろうか。そのためにはリーダー一人ひとりが願いを成就するための指針を持つ必要があると考える。
昨年はコロナ禍によってある意味否応なしに今できることを模索した結果、『今』のフォーゲル活動が展開されたわけだが、2021年度は「今月今日で願い、『今』のフォーゲル活動を展開しよう」をリーダーの取り組む姿勢とした上で、子どもたちの神心が磨かれ私たちリーダーがそれに気付く場をどのように創造するのか考えて取り組みたい。
そこで2021年度は2020年度の基本方針に「やってみよう何事も 分かち合おう喜びを 伝えよう信心を」を加えたい。これは目まぐるしい社会変化の中「何が最適であるかやってみなくては誰にもわからない」ということ、そして「フォーゲル活動は一人で行うものではなく仲間とともにする活動であり、そのような活動で感じた楽しいことや苦しい体験の共有によって喜びを分かちあえる」こと、そして「フォーゲルの願いである子どもたちをお広前に導くために、子どもたちに信心を伝える隊活動をすること(神心を磨くこと)が最も求められている」からである。
これら3つの願いをリーダー一人ひとりの活動の指針として今月今日で『今』のフォーゲル活動に取り組み、子どもたちの神心が磨かれる場を創造していきたい。