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2018年度総論

2018年は、教祖様が天地金乃神様より「生神金光大神」という御神号を授けられてより150年という節目の年である。また、それと同時に神様より「『天下太平 諸国成就祈念 総氏子身上安全』と書いた幟を染め立て、日々祈念をせよ」と命じられ、世界の人々の立ち行きを祈念することが、教祖様の信心の中心に据わることとなり、いよいよ生神金光大神のはたらきが世界に打ち出されていくこととなって150年という記念すべき年でもある。
金光教団では前年に引き続き「世界の平和と人類の助かりに向けて、『神人の道』を開く−御取次を願い、頂き、神心となって、人を祈り、助け、導く−」と基本方針を掲げられた。

そのような中で、われわれ金光教フォーゲル連盟は、最初のフォーゲル隊が結成されて68年を迎える。どんな時代にあっても教祖様の生きられた道を、その時代の世界中の人々に伝えることを目的としてフォーゲルはここまで活動してきた。一人の人間として、苦難や問題から逃げず、真実を求め生き抜かれ、世界の人々の助かりを祈られた教祖様の生き方を青少年に伝えるという願いは本年度も変わらない。そして、今の子どもたちにその生き方をいかにして伝えていくかを、祈り、求め、考え、知恵を絞り、時代に即して、現していく我々リーダーの姿勢をさらに前へ進めたものにして行きたい。

フォーゲルは子どもたちに対して、一人の人として信心していく人に成長することを願っている。「神人の道」と表されるように、神様と共に生きる生き方を目指していく。そうなっていくためには、幼いときからの活動を通して、少しずつ地道に養っていくことが大切である。特に隊活動での集会を通して、嬉しくなったり、夢中になったり、真剣になったり、色々なことを考えたり感じたりする。そういう豊かな心をお育ていただき、素直な心が磨かれてゆくことが神様を感じ、信じていく心につながっていくのではないだろうか。
リーダーの育ってくれという思いを活動として形に表していくところと、神様の子どもたち一人ひとりにかけられている願いが合わさって、この豊かな心が子どもたちの中に生まれてくる。そしてこの豊かな心が一人の子どもの中に生まれ続け、積み重ねていくその中で、その子が大きな安心をつかんでいき、生きる喜びを感じ、その喜びを通してたくさんのことに気付いていき、このお道の教えを聞いて天地の道理を学び、求め考え、生きる力を身に付けることで一人の人として神様を心に持った生き方に成長していく。
このようにその働きは、「人と人」とのつながりの中で現され、そして「神様と人」との間柄を作っていく。その「人と人」とは、隊員とリーダーであるし、隊員と隊員やリーダーとリーダーでもある。
それらをおさえ、本年、力を入れて取り組んでいくこととして、「全国キャンプの共育の成功」「隊活動の充実」「リーダーの育成」を挙げる。「全国キャンプの共育の成就」では、全国のフォーゲル隊が集い出逢うことにより、共にお育ていただける喜びを感じ合い、元気な心にならせていただいて、一人ひとりが隊での次の活動や信心の成長に進んでいくことを願う。「隊活動の充実」では、先述のように子どもたちの心の成長を地道な隊での積み重ねの活動を通して、実現させていくように願う。また、全国キャンプの取り組みが日頃の隊活動に繋がっていくように、キャンプ前後の集会にてキャンプに向けての事前学習を加える工夫を行う。「リーダーの育成」においては、リーダーとしてこのお道の信心を常に求めていく人へ、その求めたものを子どもたちに現し、伝えていく人へお育ていただくよう願う。全国キャンプに向けたスタッフ研修会も、リーダーが子どもたちに対してどう願いどう動いていくかということを学ぶリーダー力アップの活動として取り組みたい。

このように全国キャンプや隊集会などあらゆる活動を通して、本年も子どもたちに信心を伝え、広げていき、その活動を担うリーダーの精神は「神様と共に」という思いでありたい。
フォーゲル70周年に向かい、皆が力強く一歩を進めていくことができるよう努めていきたい。